岡村家、ツバメ物語 ①


平成18年5月の「宇部野鳥の会」リレートークより
『ツバメは揺れる「金玉」いや「金の玉」がお好き!?』
我が家の玄関には、壁から斜めに取り付けられた国旗を掲げるためのポールがあります。
4月中旬、そのポールの先にある「金玉」いや「金の玉」の上に、ツバメが何と、巣を造り始めました。
当初は「金の玉」の上に、2羽のツバメが止まっていただけでしたが、泥を置き始め、まさかと思って眺めていると、みるみる間に、丸い巣が出来き始めました。
しかし、場所はプラスチック製の細いパイプの上、ツバメが止まるだけで、ポールはゆらゆらと大きく揺れ、巣が出来上がるに連れて、大きくたわみ始めました。
ツバメは揺れる「金玉」いや「金の玉」がお好きなようです。
心配になりパイプを竹で補強して、針金で動きを固定してやり、5月上旬、ついに高さ12センチのすり鉢状の巣が見事に完成しました。
ツバメは壁に半円形の巣を造るものだと思っていましたが、我が家のツバメの巣は円形、しかも小さな金の玉の上、うれしくて椅子に座り、ツバメの夫婦が仲良く飛び交う姿を眺め「夫婦相和しとはこのことだ」と幸せな気持ちになっていました。
ところが、宇部日報に「第二原の頑張りツバメ」という記事を掲載して頂いた翌日、巣は無残にも落ち、ポールの下には壊れた巣の破片と卵が3個割れていました。
無念そうに飛び交う2羽のツバメを見ていると、悔しさが込み上げてきました。
原因を考えながら、周りを見渡してみると、近くの電柱に大きなカラスが一羽、憎たらしい顔をして見下ろしていたのを見て、犯人はこいつに違いないと直感しました。
何とかしなければと思い、以前、落ちて砕けた巣をテープで造った丸い枠の中に入れたら、再び巣を作り始めたことを思い出したので、金の玉の上に「お椀」を接着剤で固定し、落ちた巣の破片を載せてみました。
すると2羽のツバメは、再びそのお椀の中に巣作りを 始めました。完成した巣の中を覗いてみると、卵が1個生まれていました。
最近、暇さえあれば、側にイスを置いて、ツバメ夫婦の飛び交う姿を眺めていると、なぜか幸せな気持ちになります。
『幸せとは何となく楽しい。うれしい。ありがたいという心から湧き上がってくる感謝の思いだ』と思います。
物やお金ではなく、心の問題ですね。


















